お知らせ
2022/09/30 | オオカミ40号Kindle版発売ほか、更新しました。 |
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2021/07/01 | ホームページを正式オープンしました。 |
2021/05/03 | ホームページをリニューアル中です。試験的に公開します。(プレオープン) |
思い出の写真
撮影・光富由美子
プロフィール

詩に触れていると魂に触れているような気がする
1967年2月13日山口県生まれ神奈川で育つ。
光冨郁也名義「サイレント・ブルー」(土曜美術社出版販売)
第33回横浜詩人会賞。
第5詩集「惑星」(オオカミ編集室)を2021年に発行。
日本現代詩人会、横浜詩人会のHPの運営・更新担当。
文芸誌「オオカミ」(オオカミ編集室)編集発行人。
現在、2021年1月から神奈川新聞の文化時評・現代詩を毎月第1木曜日に担当。
日本現代詩人会、日本詩人クラブ、横浜詩人会各会員。
詩作品

光冨幾耶詩集「惑星」(オオカミ編集室)、表紙画:志久浩介
わたくしの果てには 光冨幾耶
(宿業と問われてもわたしにはこたえることができない
壊れていく
わたくしたちのその先に
光には
手がとどきそうでとどかない
そこまで来ているというのに
ねむい 気持ちがわるいほどにねむい
鬼火に四方をかこまれ
ただ天の光にむかい
その果てにはなにがあるというのか
繭になりねむる
ねむい気持ちがわるいほどにねむい
遠くで棘のある
蜘蛛が音もなく集っている
しずかな光をさがす
魂が内からあおく燃えて
その先から燃えては消えていく
雨が燃え尽きた灰にふりそそぎ
ただひたすらあやめつづけるものたちへ
頭をかちわったもののために灯火をかかげ
腕を食いちぎった獣のために
のど笛から血をあたえ
手足をうしなった虫のために
内臓を捧げるかのように取られ
血しぶきが足りないと 罵られる
指を一本一本
その口に差し出し
最後に 己の頭をかみ砕かれる
その音を聴く
ひとつの生が終わり
また繭にもどり
幾千年のときを待つ
果てには
互いを食い尽すために
地上に這い出る
ひとの頭をもつ虫たちの群れ
焔がとびかう
ひとつの隕石が地上に落ち
わたくしというひとつの輪廻が消滅する
神仏の衣がそびえてみえる
金色の袖から
手が差し出されて見える
仏の目という惑星
わたくしの果てには
菩薩の幻影か
小惑星の落下か
(わたしに宿業かと問われても 答えるすべはもはやない
ねむい 気持ちがわるいほどにねむい
インフォメーション
2022/12/1 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「自身の集大成となる詩群」2022.12.1掲載。津田政行、野木ともみ、坂井信夫各氏、詩集・詩書を紹介しました。 |
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2022/11/3 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「山に帰るキツネ」2022.11.3掲載。高橋晟子、佐久間隆史、草野理恵子、及び誌名と名前のみ村野美優、長田典子たち参加「ひょうたん77号」、鎮西貴信個人誌「ターニングポイント」創刊号、佐相憲一発行「指名手配5号」、金井雄二発行「59 27号」「独合点149号」うめだけんさく発行「伏流水通信84号」、保高一夫発行「地下水244号」、各氏・各誌を紹介しました。 |
2022/10/6 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「詩の世界にはすべてがある」2022.10.6掲載。佐相憲一、「詩的●▲」から坂多瑩子、木内ゆか、下川敬明、森口祥子各氏の作品を紹介しました。 |
2022/9/20 |
「オオカミ」40号Kindle版発売しました。オオカミ40号目次 2022.9 |
2022/9/1 |
詩と思想9月号に詩作品「水の地に立つ標に」を掲載しました。 |
2022/9/1 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「亡父の声を聴く」2022.9.1掲載。塩路明子詩集「魔法の森」、渋谷卓男、荒船健次、「詩のパンフ7号」ー梅津弘子各氏・各誌・各詩集の紹介をしました。 |
2022/8/4 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「複雑な思いをリアルに」2022.8.4掲載。加藤弘子、小島数子、氏家篤子、「象通信」3号、「神奈川大学評論100号記念号」-佐川亜紀各氏・各誌の紹介をしました。 |
2022/7/7 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「元気の良さを感じる詩誌」2022.7.7掲載。詩誌「天国飲屋」、金井雄二、5行詩誌「ハマ風」・千壽、河口夏実各氏・各誌の紹介をしました。 |
2022/6/18 |
横浜詩人会・2022現代詩イベントにパネラーで参加。「いま、人生に詩を―『横浜詩人会詩集2021』を読む」 |
2022/6/2 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「罪の深さと心の痛み」2022.6.2掲載。佐川亜紀、井上摩耶、中山公平各氏の詩作品の紹介をしました。 |
2022/5/5 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「詩で東海道を旅する」2022.5.5掲載。あがべなお(工藤直子)、谷口鳥子、中島悦子、野木京子、坂多瑩子各氏の詩作品を紹介しました。 |
2022/5/1 |
光冨幾耶詩集「惑星」Kindle版発行しました |
2022/4/7 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「繊細な視線と筆致」2022.4.7掲載。南川隆雄、疋田澄、新沢まや、タケイ・リエ、うめだけんさく各氏の作品、詩誌「指名手配」4号、「たぶの森」6号を紹介しました。 |
2022/3/3 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「一両だけの水族館」2022.3.3掲載。草野理恵子、金井雄二、坂多瑩子、広瀬弓各氏の詩と詩誌「焰」を紹介しました。 |
2022/2/18 |
「オオカミ」39号発行(印刷版)。自作の詩「狐」を掲載しました。Kindle版は3月編集予定です。→kindle版発行しました。Amazonにて販売中です。 |
2022/2/3 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「痛いほど伝わる罪悪感」2022.2.3掲載。鈴木正枝、壁淑子、大石規子、伊藤悠子、村野美優各氏の詩を紹介しました。 |
2022/1/6 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「死があるから生が輝く」2022.1.6掲載。平林敏彦、禿慶子、阿部はるみ、金子秀夫、豊岡良各氏の詩を紹介しました。 |
2021/12/2 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「亡き詩友をしのぶ」2021.12.2掲載。中上哲夫、清水博司、井上摩耶×東哲郎、若尾儀武、森川芳州、岡田ユアン、坂井信夫、荻悦子各氏の詩を紹介しました。 |
2021/11/6 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「つないで残す使命」2021.11.4掲載。方喰あい子、長田典子、荒船健次、今鹿仙、廿楽順治各氏の詩を紹介しました。 |
2021/10/7 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「心の痛みを等しく共有」2021.10.7掲載。佐々有爾、 |
2021/10/25 |
アンソロジー『横浜詩人会詩集2021』に作品「光る砂」掲載 |
2021/10/16 |
オオカミ38号印刷版発行しましたオオカミ38号印刷版発行。 |
2021/09/14 |
オオカミ38号Kindle版発売しましたオオカミ38号Kindle版発売中。印刷版印刷中です。 |
2021/09/02 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「掛詞や擬音語で柔らかく」2021.9.2掲載関中子、山口真喜、原田もも代、井上摩耶、中村不二夫各氏の詩作品・評論を紹介しました。 |
2021/09/01 |
詩と思想9月号に作品を掲載 |
2021/08/05 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「匂いでたどる歴史」2021.8.5掲載若林克典、篠原あや、植木肖太郎、紗界夜、永井瀬月、 |
2021/07/01 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「1人でも楽しめるのは」2021.7.1掲載西村富枝、森下久枝、疋田澄、矢野俊彦各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/06/6 |
オオカミアンソロジー2020発行しました。オオカミアンソロジー2020に自作品掲載しました。 |
2021/06/03 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「孤独の魂の厳しさ」2021.6.3掲載颯木あやこ、下川敬明、田村雅之、うめだけんさく、三浦志郎各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/05/13 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「どこか遠くからの視点」2021.5.13掲載野木京子、鈴木正枝、草野理恵子各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/04/01 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「具象的比喩による寓話」2021.4.1掲載佐川亜紀、渡辺みえこ、濱田美枝子各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/03/6 |
文芸誌「オオカミ」37号発行しました自作品掲載しました。 |
2021/03/04 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「平行する「関係」と「謎」」2021.3.4掲載坂井信夫、長田典子、村野美優、小川三郎各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/02/04 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「今に通ずる生きづらさ」2021.2.4掲載舟方一、いだ・むつつぎ、荒船健次、福田美鈴各氏の詩作品を紹介しました。 |
2021/01/07 |
神奈川新聞 文化時評・現代詩「生きるとは走ること」2021.1.7掲載うめだけんさく、坂多瑩子、金井雄二、黒羽英二各氏の作品を紹介しました。 |
2021/01/01 |
詩集「惑星」(オオカミ編集室)発行しました11編の詩作品。 |